V.S.牛丼キング(ver.TTS)
1.動機
ふと、牛丼キングを食べてみよう、と思った。
フードファイトというか、大食いの話で盛り上がったというのが発端ではあるが、この日、自分はおにぎりぐらいしか食べておらず、おまけに慣れない運動なんぞをしてきた後だったので、食べ切れるんじゃないか、と考えもせずに決めたのである。
いま思えば不遜甚だしい。なにせ、メガ牛丼すら食べたことが無かったのだから。
2.対面
そんなわけで9時前のすき家に到着し、牛丼キングを注文する。
牛丼だけではさすがに飽きる、という前情報を頂いていたので、サイドメニューとしてキムチと卵セット(お新香・味噌汁)も付け加える。おんたまに変えたのは自分の趣味。
しめて1,130円。いい時代に産まれたものだ。
待っている間にメニューを眺めていたら、メガ牛丼が1,000キロカロリーを超えていた。牛丼キングはその2倍であるが、値段以上のカロリーを、自分は想像できなかったのだろう。
3.対決
本日の主役・牛丼キングがカウンターテーブルに運ばれる。スプーンで食べる、と聞いてはいたものの、やはり牛丼とは別の食べ物と化してしまっていた。
いただきますをして、まずは普通に食べる。うまい。だが、肉とご飯の量が半端ない。スプーンを深くに入れると熱かったので、水も飲みつつ食べすすめる。
その間にちょくちょくキムチを食べたり、おんたまを混ぜながらすすめていく。
4.決着
開始6分後、先が見え始める。大量に取り込まえた炭水化物とタンパク質が、胃にたまっていく。
10分経過時点で、決着はついていた。満腹感とは言いがたい、幸せな苦痛が、手を鈍らせ、口の中のものを飲み込むのが精一杯だった。食道が逆流をなんとか食い止めていた。
スコアは半分から三分の二を食べ終えた、といったところか。ご飯より牛肉の方が多い。
身の程を知る、とはこういうことか。21年生きておりながら、やはりまだまだである。
5.顛末
消化を促しつつTwitterを眺めていたところ、友人のY君よりReplyが入っていた。苦しかったら10分で行く、とあった。渡りに舩と、彼に助けを求めた。
彼は10分もせずにやってきた。
世間話をしながら残りを食べていただいた。かつて「牛丼キング全部のせ」という偉業を達成したL君のポテンシャルの高さを再確認する運びとなった。
6.教訓
慣れないことはするもんじゃない、と言ってしまえば「あきらめるからできないんだよ」、と怒られそう……というのも冗談ではあるけれど、いきなりキングに挑戦するというのも不遜甚だしかった、と思う。
自分の力量を確かめもせずに事に臨むのは暴挙であった。もし助けが入らなければどうしていただろう。タッパーが使えないかと考えてはいたが、食べきれなかった時の事を考えていなかったのもいただけない。
ともあれ、適度な食事を心がけつつ、それでも自分はカロリーが足りない、とも考えるに至った。
最後に、Y君への感謝と、L君に敬意を表しつつ、今回はこれにて終とする。
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